有料老人ホーム費用の値上に関する注意点

 

有料老人ホームの金額は一定と考えられがちですが、食費や管理費などが値上げされることもあります。値上げの時には、有料老人ホーム運営懇談会等で申請が出され、入居者の了解をとってからというのが一般的ですが、報告のみで値上げに踏み切るケースもあるようです。

 

有料老人ホーム入居時の契約書に入居後に費用の変更についての記載があるかどうかも確認しましょう。入居者に聞くのも一つの方法です。

 

有料老人ホームの入居時の資産計算に、費用の値上げの可能性も考慮しておきましょう。例えば、重要事項説明書において、「管理費、食費の改定を消費者物価指数に併せて毎年1回行います」や「暖房費及び希望により受けた個人的サービス等の費用については、物価の変動又は人件費の増減等に応じて、毎年1回、改定します」などの記載がある場合、どのくらいの値上げがあったかなどを事前に聞いておきます。

 

重要事項説明書に記載なくても、物価高による値上げに応じなければ有料老人ホーム退去などという事態は避けたいところです。介護保険部分でまかなう場合でも、介護保険の改定によりまかなえなくなって値上げという事態もあるので注意しましょう。

 

介護度について変更があった場合、有料老人ホームの規約により、退去となる場合や、有料老人ホームに介護保険の支給額が入らなくなるため、同等額を請求される場合もあるので、何かあったときの対応も考慮しておくことが必要です。